子育てと両立しやすい会社の見極め方とは?

就活生として、転職希望者として会社を選ぶとき

「子育てと両立できる会社を選びたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

私自身も就職活動・転職の経験があり、やはり「子育てとの両立」を希望していましたが、

実際に会社選びをしてみると何を判断材料に「子育てとの両立がしやすい」と言えるかが分からず、

ずっと確信が持てないままに会社選びをしていました。

結果として「子育てとの両立が無理だった(おそらく私だけでなく、両立がしづらい)会社」と

「子育ての両立がしやすいと感じた会社」の両方を経験することができたので、

そこから得た「子育てと両立できる会社の見極め方」をお伝えしたいな…と思います。

子育てと両立しやすい制度・仕組みがあるか。

まずは“基本のき”ですが、産休・育休を取得できること以外に、

子育てと仕事との両立をサポートする仕組みがあるか、を確認しましょう。

この時に注意したいのが「いまプロジェクトを立ち上げて検討中です!」

というような会社側のアピール。(笑)

もちろんプロジェクトがあること自体は良いことなのだとは思うのですが、

実際に活動が進んでいるか、そこから何が決まったり変わるかが大切ですよね。

(プロジェクトを立ち上げるだけなら正直誰でもできる訳で…)

具体的にどんな制度があり、どんな風に役立っているのか確認しましょうー!

例えば私が今関わらせて頂いている会社だと、

●時短社員の負担を軽減するために、規定時間に対する不足時間分の控除額は、

控除額を80%に減額。

なんていう制度があったりします。

実際に時短で働くことになった時、思った以上に収入が下がることや、

その割には子育てとの両立も含め、労力や犠牲にするものが多いことに悩む…というのは、

たくさんのママが経験していることだと思います。

また実際にオフィスにいる時間が短くなっても、実はその分子供が寝た後に自宅で仕事をしていて、

実際の稼働時間と収入とのバランスに悩むケースも多いですね。

上記の制度は、そのようなママさん達の心理的なストレスを緩和する働きをしてくれます。

それ以外にも、通常はオフィス勤務を基本としつつ、

状況により自己判断でリモートワークにできる…という制度もあります。

子供の通院などがあり、ただでさえ短い勤務時間の中で遅刻・早退をせざるを得ない時、

通勤するくらいなら、その分自宅で集中して作業する方が生産的だったりします。

また、保育園に子供を預けたけれど、風邪の治りかけなどでお迎え連絡がきそうだったり、

少しでも早くお迎えに行ってあげたいときも、フレキシブルに対応できるよう、

リモートワークを活用しています。

子育て中のパパ・ママをサポートする制度…というと、パパママが集まってのランチ会なども

よくある制度の1つですね。

もちろん情報交換はとっても大切で、それ自体は有意義なのですが、

子育てと仕事の両立って「気持ちの問題」だけで解決できることではなくて、

もっと現実的な「時間やお金との日々の戦い」だと思うので、

(本当はそこを戦わずに済むのがもちろん1番なのですが!)

現実的に起こってくる課題を、具体的に解決に向けてサポートしてくれる制度があると、

それに救われる瞬間がたくさんあるだろうなぁと思います。

子育てと両立しやすい風土か。

まずは“基本のき”である制度のことからお伝えしましたが、

本来より重要だと思うのが「子育てと両立しやすい風土なのか」という点。

風土というと抽象的ですが、その会社の業界や事業内容によって特色があったり、

経営者層をはじめ“人”によって形作られていくものだと思います。

私がこれまで、子育てとの両立がしにくい会社・しやすい会社の両方を経験して、

子育てを両立しやすい風土の特徴を挙げるとすれば、

  • 「スピードが最重要」ではない。
  • 日報やミーティング議事録の公開、など、情報を広く共有できる仕組みが活用されている。
  • 実際に働く人が自身のプライベートを大切にしていて、それを共有しあっている。

などをお伝えしたいなと思います。

子育て中に1番制限されるのは“時間”ですよね。

そのため“時間”をたくさん投資しないと貢献しづらい・結果が出しづらい仕事だと、

結果的に仕事と子育ての両立に悩むことにつながってしまいます。

「スピードが最重要」という風土の場合、今日と明日で全く状況が違ったり、

決まったはずのことが比較的簡単に変わったりすることが多くあります。

時間を制限されている場合には、そのたびに再度情報をキャッチアップする必要があり、

ただでさえ貴重な時間のロスにつながります。

また大切なミーティングが参加できない時間にセットされてしまう…

といったことも起こりやすく、まわりに理解を得て調整してもらうのか、

自分がある程度割り切るのか…など、精神的にもストレスを感じやすい環境になりがちです。

会社としてスピード感があること自体が悪いこと、という訳では決してありませんが、

時間的な制約があるママさんにとっては、より工夫が必要になり環境であることは

間違いないと思います。

「情報共有の仕組み」についても同様で、時間を制限されている分、

まわりのメンバーよりも情報をキャッチアップしづらい環境にあるママにとって、

いかにストレスなく情報を把握できるか、は、

安心して働いていくための1つのポイントです。

日報や議事録を書く、ということは比較的多くの会社で行われていますが、

それをオープンに見ることができ、必要な時に必要な情報をキャッチしやすいこと、

まわりのメンバーや会社全体の動きや空気をいつでも感じとれることが大切です。

時間を制限されて真っ先に起きてくる問題は“情報が伝わらない”こと。

情報が伝わらないと、情報が得られていない側は仕事に支障をきたすだけでなく、

“疎外感”を感じたり、それにより会社への信頼や愛着が徐々に失われることにもつながりかねません。

そしていま働いている人が、自身のプライベートを大切にして、

それをオープンに共有しあっているか、ということも大切です。

子育てをしている人だけが特別なのではなく、介護や健康の問題はもちろん、

それぞれの仕事以外での叶えたいことや時間を使いたいこと、趣味など、

互いにそのような背景を理解し尊重しあっている風土であれば、

子育てもその中の1つであり、子育て中のパパやママだけが特別なのではなく、

みんなと同じように理解し尊重しあうだけであり、両立がしやすい環境といえると思います。

実際に子育てと両立している実績があるか。

子育ての大変さやいろいろな事情は、子育てを経験した人だからこそ理解できる部分も多くあります。

もちろん子育てをしていないから分からない、という訳ではありませんが、

そのたびに事情を説明しなければならないのは(そしてセットで謝ることになることが多いw)、

やはり精神的にはストレスがかかりやすいと感じます。

また実際に「子育てと両立できている人が(少数ではなく)いるか」は、

制度の活用や風土を見極める判断材料にもなりますね。


いかがでしたでしょうか。

私は子育てとの両立がしづらい会社・しやすい会社の両方で働いてみて、

子育てとの両立がしやすい会社は、子育て中のパパ・ママに優しいだけでなく、

従業員のことを大切にしてくれる会社なんだな、と感じます。

もちろん働きやすさだけが全てではなく、やりたい仕事や成長できる環境など、

会社選びの基準は人それぞれ。

あなたにあった会社選びで、あなたの人生がもっと輝きますように!!

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