私の娘は2歳4か月。イヤイヤ期真っ盛りです。
「イヤイヤ」が止まりません。むしろ日に日にエスカレート。
「怒ってもしょうがない。」「そういう時期だからしょうがない。」
そんなの分かってます。広い心で「そうだよね~イヤだよね~」と受け流せる時だってあります。
でも、「イライラしたくない。」「怒りたくない。」と思っても、
こちらが思わず怒りたくなるネタをいくらでも放り込んでくる我が子。
…そして比較的沸点が低めで、すぐにカチーンとなってしまう私。
思わずイライラしてしまっては、そんな自分を責めてしまう時もたくさんありました。
そんな私が怒る回数を激減させられた考え方や方法をご紹介します。
みなさんのイライラが少しでも減り、子育てを楽しめる時間が増えますように。
自分と娘の問題を切り分けて考える
イライラを減らすのに1番効果的だったのが、
「これは娘の問題であって、私とは関係ない」「どうするかは娘が決めること。」
と、自分と”娘の問題”とを切り分けて考える、ということ。
冷静に考えれば、イライラしていたほとんどの問題は、
私自身の問題ではなくて、実は娘の問題だったんです。
ご飯をちゃんと食べなくてお腹が空いて困るのも、
お風呂上りにモタモタして寒い思いをするのも、
乱暴に扱っておもちゃが壊れて悲しいのも、
これって全部、娘の問題です。
私が勝手に「お腹が空くんじゃないか」「体調を崩すんじゃないか。」「可哀想だ。」
なんて先回りして、娘の問題を先回りして解決しようとしてただけ。
よく冷静になって考えれば、
1食ちゃんと食べないくらいで体調崩したりしないし、
風邪ひいたって、それで死ぬわけじゃないし、
おもちゃが壊れて悲しい…なんて、これからいくらだって経験する、ことですよね。
それなのに私が先回りして入らぬ心配をし、
「ご飯食べなさい!」「早くお着換えしなさい!」「おもちゃを振り回すのはやめなさい!」
とあれやこれやうるさく言い、
「イヤ!」と言われてイラっとして、
挙句の果てに「言うこと聞きなさ~い!」とどっかーん。
もはや、「ご飯をちゃんと食べさせること」から「私の言っていることに従わせること」に、
怒る目的が変わってることさえ多くあったなぁと思います。
これに気がついてから、私の怒る回数は激減。
娘とのコミュニケーションもだいぶ変わりました。
「ご飯の食べないの?食べないとお腹空いちゃうと思うよ。」
「食べない。」
「そう。じゃぁママはお腹空いたから食べるね~、いただきま~す!」
(お腹空くと思うけどなー、まぁそれは娘の問題だからいっか。)
「早くパジャマ着てー!風邪ひくよー!」
「自分でやる!ママやらないで!(モタモタ…)」
「風邪ひいちゃうから急ぐんだよ。」
(見てるとイライラしちゃうから、部屋片づけようー)
「振り回すと、またおもちゃ壊しちゃうよ!」
「いいの!」
(壊れそうだな~、まぁしょうがないか。)
本当は、上に書いたような声掛けさえもいらないのかも、と思いますが、
(「振り回すと、またおもちゃ壊しちゃうよ!」とか)
まだ1歩先の未来をうまく想像できない娘に、
ヒントを与えるくらいはしても良いかなーというのが今の私の結論です。
そのうえで、どっちを選ぶかは娘の責任だと捉えられることが、とても大切だと感じています。
“見張る”ことをやめる
娘の問題を自分と切り離すことができたら、
その後に重要だと思うのが“見張らない”ことです。
例えば娘の着替えがなかなか終わらず、それなのに「自分でやる!」と言い張っている時。
いくら頭では「これは娘の問題。寒いだろうけど、それは私の問題ではない」と思っても、
目の前でいつまでもモタモタされると、心配が募ってしまうのが母心…。
しかも母の心を知ってか知らずか、ただでさえ時間がかかるのに、
着替えながらボタンで遊んでみたり、他の何かに気を取られたり、なかなか進まないお着換え。
これをずっと見ていたら、どれだけ忍耐力があっても足りません。
だから敢えて見張らず、目を離すことが大切だと思うのです。
「寒いから、早くお着換えできるように頑張ってね。ママのお手伝いが必要だったら教えてね。」
と言って、見張らずに、近くで部屋の片づけをしたり自分の身支度をしてしまいます。
「ご飯を食べたくない!」の時も「じゃぁママ食べてるね~」と言って、
なかなか食べようとしない娘を“見張る”のではなく、
本当に目の前のごはんを美味しく味わって、食べることに集中してしまうのがおすすめです。
見張らないことで、私はヤキモキ・イライラすることなく、
むしろ用事を済ませられたり、ご飯を(めずらしく)落ち着いて食べられて満足。
娘も「自分でやりたい!」という気持ち、「イヤ!」という気持ちを否定せず満たして満足するようで、
しばらく試行錯誤してうまくお着換えができないと「ママ手伝って~」と言ったり、
「ごはん食べる~」と自分から椅子にちゃんと座ってくれたりします。
“見張る”ことではなく、“見張らない”ことが、お互いの満足につながり、
また結果的に時短になることも多いように感じます。
まさに急がば回れ、ですね。
怒りの“もと”にある感情に注目してみる
心理学的にみると“怒り”は二次的な感情であり、
元々は別の感情だったものが“怒り”に形を変えて表現されている、と考えられているそうです。
怒りの元になる感情とは例えば、恥ずかしさ・不甲斐なさ・寂しさ・心配・残念・不安・悲しみ…などですが、
無理に怒りを鎮めよう、抑えようとするよりも、
この元となる感情に気づき、注目して癒すことの方がより効果的だと考えられています。
子育てでイライラした時を思い返してみると、
私の場合は怒りの元となっていた感情のほとんどが“心配”であることに気がつきました。
「風邪をひくんじゃないか、と心配」する気持ちが、早く着替えさせなきゃという焦りにつながり、
イライラにつながっているんだ…と自分の気持ちを理解してからは、
イライラし始めると「あれ?何でだろう?」「あ、また勝手に心配してイライラしてる!」と
自分の感情も少し冷静に観察できるようになって気がします。
そして「心配だよね、まぁでももう少し見張らずに待ってみよう」と
自分自身に語り掛けることができるようになりました。
いかがでしたか?
娘の問題と自分を切り分けたり、見張らないことは、
前提として娘を信頼していないとできないことで、
親としては覚悟が試されるような気もします。
でも思い切ってこういうコミュニケーションを積み重ねていくことで、
もちろん失敗することもあるけど、「意外とできた!」みたいなことも多くあり、
私の中で娘への信頼が積み重なっている実感もあります。
ぜひみなさんにも試していただけたら嬉しいです。
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